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相克

 陰陽五行という教えがあります。森羅万象を陰と陽に、そして五行=木・火・土・金・水(もくかどこんすい)に分けて考えていきます。そこで相生(そうしょう)と相剋(そうこく)という性質を使って運命を占い、変えていきます。

まず、相生とは五行の循環を表します。
木は火を生む(木は燃えて火を生む)
火は土を生む(火は灰となって土を成す)
土は金を生む( 土はその内部に金属を含む)
金は水を生む (金属の表面から水が生じる)
水は木を生む (水は木を育てる)

そして、相剋とは五行の闘争を表します。
木は土を剋す( 土は木に養分を吸わる)
土は水を剋す( 水は土に染み込む、または塞き止められる)
水は火を剋す( 火は水に消される)
火は金を剋す( 金は火によって溶かされる)
金は木を剋す(木は刃物(金)で切り倒される)


 この相剋という関係を最大限に利用したのが陰陽道です。ですから陰陽道は五芒星(上の図の赤で書かれた星型のマーク)がシンボル(魔よけの護符として使われる)とされています。

 それでは神道ではこの関係をどう思っているのでしょうか?

 神道は陰陽五行をそれぞれ神様として扱っています。つまり純粋な光として、愛として扱っています。ですから、『神道に相克なし』です。『神様喧嘩せず』です。これは私が神社で教わった偉大な教えの一つです。

 現在でも、姓名判断や四柱推命等ではこの陰陽五行を使っていますが、人間を五行に当てはめて、『○○さんはで、△△さんはだから二人はうまくいかない』という場合があります。○○さんは△△さんに傷けられるのが、避けられない宿命のようにいう人がいるかもしれません。そのことを聞いた人は、運命なんだと思って諦めてしまう場合があります。しかし神道の教えに立てば、によって傷つけられるのではなく、によって美しく型取られると考えます。全ては成長の為のプロセスと。自分の人生を諦める事は、苦である運命を受け入れたことと同じです。自分が成長するチャンスを捨てるという事です。松下幸之助の言葉を借りれば、「この世の中に失敗はない。全ては成功の為のプロセスである。失敗は諦めた時、初めて失敗となる」ということです。

 突き詰めてみれば全ての生命は神であり、目指す生き方は国津神という生き方です。つまり自分の神性さを取り戻し、輝かせ、その輝きですべての生命を照らすという生き方です。

 どれほど美しい神の光が私たちのハートに宿っているのか。全ての人のハートには創造主の光が。そして特にハートには男女を問わず、女神の神殿が。女神とは日本で言えば媛(ひめ)のこと。媛(ひめ)とは秘(ひ)められたもの。それを封印という人がいるかもしれませんが、私はこう取りたい。この宇宙の全ての矛盾を解決する来るべき日の為に、宇宙のかなたに隠すのではなく、いつでも自分自身で取り出せるように最も身近で安全な場所に秘めておいたと。