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抜け出す学び

 浄化のプロセスにおいて、吹き出るときと、落ち着くときの波があると思いますが、今の地球のリズムですと、人によっては落ち着く間もなく次の波がやってくる場合があると思います。以前も書きましたが、インドの経典によれば健全な生き方をしていて、100万年かかると言われています。年数を聞くと引いてしまいますが、そのくらいたくさんありますよ、ということで良いと思います。それを一気に進めようとしていますので、勿論個人差がありますが、多くのネガティブなエネルギーを解放、もしくは愛に変える必要があります。過去生や先祖の因縁、オーラに蓄積されているネガティブなエネルギー、記憶(想念)のエネルギー、潜在意識もしくは四次元にある負のエネルギーのお掃除、など表現は色々ありますが、同じことを言っています。

 我々はまだ不安や恐れ、憎しみや嫉妬、損得や保身など大なり小なり普通に感情を抱いていると思います。アセンションという5次元への移行が起こるとした場合、5次元は愛と調和の世界と言われていますので、そのような感情は起こらなくなります。ですので、まだまだ負のお荷物をたくさんお掃除する必要があることがお分かりだと思います。

 実際には、地球がある波動領域に入ったならば、そのような負の感情を抱くことが自然とできなくなってきますので、今は未来の地球に対応中といいましょうか、我々の肉体やオーラを5次元モードにリフォーム中といったところです。そこで、自分の感情や思考に気づいていることはとても大切ですが、真面目な方は、日々の自分が発するネガティブな感情のエネルギーを気にしすぎる方がいらっしゃいます。日々発するネガティブエネルギーを埃(ほこり)に喩えるならば、家の大掛かりなリフォームをしていて壁を壊しているときに、埃が大して問題ではないように、意識をもっと根本的なものに向ける必要があります。実際には壁を壊すときに起こるたくさんの昔の埃に感情が巻き込まれていく状況ですので、自分に厳しくし過ぎないで、忍耐強く進んでいただきたいと思います。ハートに不安や恐れ、苦しみのエネルギーが詰まっている場合は、人を許そうと思っても、なかなか許せません。頭では許しても心の奥底では許していない経験がおありだと思います。潜在意識に蓄えられたネガティブなエネルギーが、ソフトとして働いてしまう(カルマのゲームを演じてしまう)という理由ですので、自分にも他人にもやさしく接していただきたいと思います。

 私の周囲の最近のヒーリング状況ですと、以前は4,5回のセッションでやっと魚の目の芯が取れるとしたら、今は一回のセッションで魚の目の芯が10個くらい取れる場合があるように、数年前から見たら、信じられないくらいの浄化のスピードが起こっています。WHOの発表では、うつ病など精神疾患で苦しむ人が世界で3億5000万人を超え、年間約100万人の自殺者のうち、過半数がうつ病の兆候を示しており、大人の5パーセントがかかるそうです。現象面は悲惨に見えますが、それだけ高い波動が流れ始めているとも取れます。アセンションが進むにつれて、ネガティブなエネルギーが光に変わるスピードもアップすると思います。現象面的にはいずれ医学や科学の進歩という形でも現れてきます。


 本題に入りますが、『すべてを感謝して受け入れなさい』『汝の敵を愛せ』という、学ぶべきとても重要な言葉があります。人それぞれ様々な状況がありますが、いじめや暴力、会社に心身をぼろぼろにされているなどの状況に置かれたとき、「これも私が創造した現実だから、感謝して受け入れて、この苦しみに耐え抜こう」などと思って苦しみ続ける必要がない場合もあります。(復讐や恐怖、将来や金銭、世間体などで一歩踏み出せない場合が多いと思いますが。)

 もう一つのパターンとして、自分としては満足していたり、疑問を思っていなかったりなどの状況にいるのですが、決してそれが自由や平安、愛の学びとしての成長を得られない場合です。

 特にスピリチュアルの学びをしている方々にあるケースは『宗教カルマ』です。例えば、カルト教団のような場合、部外者から見たら明らかにおかしいと分かるのですが、教団内にいるとそれが正しいと当たり前のように振舞ってしまいますね。カルト教団の中にもはじめは善良で真摯な霊性修行をしていたのに、何かしらの理由で徐々にずれていいくため、本人たちも全く気づいていない場合があります。カルト教団などは分かりやすいですが、半分以上は素晴らしいこと、為になること、癒すようなことを言うような場合は、見分けるのがとても難しいです。徐々に人を批判し始め自分だけが正しいと思い込ませるような場合や、実際には違うのに『○○神のメッセージ』として信じ込ませる場合があります。

 自分で判断して選択し、自分の人生に対して自分で責任を取るということに臆病だったり、責任を取りたくなく誰かに選択を委ねてしまう意識がある場合は付込まれます。占い師や霊能者に事あるごとに聞きに行く場合などもそうです。

 それではこのような人やことが全て悪いことかと言えば、決してそうではありません。そのような状況から抜け出せるかという学びですので、成長のため、もしくは自分のカルマの清算にはとても大切な学びになります。またある人やグループを責めたくなる場合もありますが、今の地球には、そのような役割がカルマの清算として必要なことを理解し、罪を憎んで人を憎まずのスタンスで対処するのが一つの方法だと思います。

 エネルギーに敏感になってきますと、コントロールのエネルギーはハートではなく、第三チャクラの鳩尾(みずおち)につながろうとします。またコントロールのエネルギーは愛ではありませんので、人によって感じ方は様々ですが、重く感じたり、痛かったり、ちくちくしたりというように感じます。一言で言ってしまえば気持ち良くないエネルギーを感じます。また、洗脳や言いくるめようとする場合は頭部に重かったり締め付けるようなエネルギーを感じるようになります。余談ですが、私のことを聞いていれば間違いない的な占い師や身勝手で強引な営業マンも、本人は意識していない場合が多いのですが、頭部にある種のエネルギーを発して、思考力を弱めて納得させてしまう場合もあります。

 このようなことは他の出来事や人間関係にも当てはまると思います。日本は『事なかれ主義』の国と言われていますし、善良さ故に、『犠牲者が出るのなら我々は身を引きましょう』という人たちがいます。しかし、相手を間違えると結果的に多くの犠牲者が出ます。今の中国と韓国との問題は結果的に日本人の学びに大いに役立っていると思います。

 スピリチュアルの学びをしている方は、ダライラマ法王のスタンスが参考になります。ダライラマ法王は『中国という国のお陰で、許すという機会が与えられ感謝している』と言っていますが、許しと同時に常に毅然とした態度で対話を求め続けています。この態度は善悪の概念で生きている場合は理解できないでしょう。ここで大切な点は、慈悲とは何かを教え続けているダライラマ法王はいつもニコニコしていることです。これは内なる仏(神)の至福が溢れているからです。地球レベルでは慈悲や許しのエネルギーのバランスをあらゆる次元で取り続けていることです。

 善悪で判断し苛立っているのか、善悪を超えて至福の境地に立ち、自分の役割に気づいているかです。最終的にはこの境地に立つことで、問題は解決します。解決すると言うか、はじめから問題は真実として存在していなかったと、全ては真我・神が創造していること、全ては愛から生まれ愛に帰るためのドラマであることを知るのですが、我々はまだその前段階います。その場合は、肉体を持った人間としての選択が必要になります。自分の苦しみのカルマから抜け出すことは、全てそうだとは言いませんが、逃げることとは違います。そのカルマから抜け出すという貴重な学びです。

 宗教カルマだけでなく、家庭や会社、いじめや利権など、どちらの立場にいようとも、あくまでも状況次第ですが、その学びに気づいて抜け出せるかが大切です。状況によっては、抜け出す学びなのか、その場にいて許しを学ぶのか、奉仕なのか、判断が難しいとは思います。お酒を飲みすぎな人に、「体を壊すから飲み過ぎないように」と言っても通常はやめませんね。体を壊してはじめて気づく人が多いように、最終的には失敗や苦痛が導きますから間違った選択はありませんが、立ち直れないほど傷つくなら賢明なやり方ではありません。今の状況での学びは何なのか、何のために生きているのか、幸せとは何なのか、束縛や制限で苦しみになっていないかを考えて、人によっては、勇気ある一歩を踏み出していただきたいと思います。