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自我を満たす

 天体ショーが続いた中で、金環日食と土星月食の前後に私の周囲では体調を崩している方が多かったです。しかしそこで終わりではなく、まだまだ続いていきます。あくまでも個人的な私の感覚ですが、7月の下旬頃から九州のいくつかの霊峰たちは(全国的に大なり小なりそうだと思いますが)、グンとエネルギーを上げてきています。また9月22日は秋分の日ですが、この前後もエネルギーの変化により一時的にバランスを崩す場合があります。

 ある種の高い波動に触れると、人間の霊体や身体はそのエネルギーに順応しようとします。クリスタルやレインボーチルドレンと言われているような新人類の人たちは、比較的容易に順応していくと思いますが、例えば第七チャクラが順応しようとして開こうとしますので、頭頂部がむずむずしたり、痛くなったりするかもしれません。また、眠っている脳が活性化していきますので、特に視床下部が膨張するような感覚や場合よっては軽い痛みがあるかもしれません。目の奥や後頭部の奥が気持ち悪い感じがする場合があります。ハートの浄化も益々進みますので、鬱、イラつき、情緒不安、倦怠感が一時的もしくは継続的に起こります。欝やパニック症候群などの心の病気を克服した方も、元に戻ってしまったような症状が出る場合がありますが、そのお陰でより深い潜在意識が一段とクリアになると信じて進んでいただきたいと思います。また、肩甲骨の間や、首の後ろが詰まったり、首から肩にかけて凝りや詰まりを感じる場合もあります。

 体質や年齢にも因りますが、高いエネルギーの影響を受け始めると、体重が増えやすくなる場合があります。これは仙人は霞を食べいているというように、気=プラーナはエネルギーですので、これを今まで以上に取り入れることによって起こります。食事や運動不足、年齢からくる新陳代謝の衰えなどに問題ない場合は、その可能性があります。体重増加が気になる場合は、食事や運動などを今の自分にあったものに変えていく必要があるかもしれません。余談ですが、時々ぽっちゃりした聖者に対して、普段良いもの食べていると思い込んでいる人たちがいますが、大抵は違いますので、見た目で判断しないようにしましょう。


 本題に入りますが、『自我を満たす』という題名は一見、私が今までここで書かせていただいたことと矛盾するように思うかもしれませんが、学びのプロセスにおいてはとても大切な場合があります。スピリチュアルの学びには大きく分けて二つの道があります。一つは、悟り=真我実現への道、もう一つは現世利益・願望成就のような教えです。もっと大きく括ってしまえば、両方とも幸せになる教えなのですが、一つは自我をなくして永遠の至福・平安に至り、もう一つは自我を満たしてこの世の中で幸せになることです。ただし、この世の中は諸行無常で多様性の世界のため、自我を満たすという幸せは長続きしません。そうは言っても、大抵はある程度この自我を満たしておかないと、次に進めなくなる場合が多いです。

 スピリチュアルの学びをしている人の中には、真我実現を目指しながらも、自我の欲求が意識的もしくは無意識・潜在的に強いものがあり、スムーズに霊性修行が進まない場合や経験があると思います。そこであまりにも真面目な方は、物欲や性欲などを不浄なものとしたり、自分にそのような欲望がある場合は罪悪感を感じたりしてしまいます。しかし、女の子は小さいときから、可愛い服を着て皆に見せたがりますし、男の子は仮面ライダーのようなヒーロー者に憧れたりするように、本来備わっているものです。行き過ぎは欲望の歯止めが効かなくなりますが、欲望を持ちながら罪悪感を感じることは、マインド内での悪魔と天使の戦いになってしまいますので、適度に満たすことはとても大切です。インドの教えの中には、結婚して子供が成人したら本格的な霊性修行の時期に入るというようなものがありますが、その頃になれば、現世的なことは大体経験しているでしょうから、現象界に未練が少なくて済みますので、とても理に適っていると思います。

 

 また、新人類の人たちは霊性修行の進み方が圧倒的に早い場合が多いのですが、実際にはもっと詳しく言うと、ある段階まではとても早いのですが、そこから先に進もうとしない場合も大変多いのが現状です。つまり真我実現を目指すのではなく、ハートが開いてきて楽しく生きていくという段階で満足します。チャクラのバランスが取れ、気の流れが整ってきますので、子供のような無邪気さがもどり、エネルギーに満ち溢れ、何をしていても楽しいという感覚になります。そうなると、多くの場合活動的になり、外の世界にエネルギーが注がれます。私の経験からしますと、自我のレベルの人間としては一番楽しい段階なのですが、そのために心=マインドはあまりにも外の世界に向かい、更なる内なる探求をおろそかにしてしまいがちです。聖者マハラジはこの段階を素早く通り過ぎなさいと諭していますので、真我実現を目指す方は、そうなったときにも内なる世界に目を向けましょう。

 しかし、あくまでも個人的にはその段階で十分に素晴らしいと思いますし、とりあえずは時代的にも、アセンションのプロセスとアセンション後の地球を経験し、楽しむために来たという見方もできます。(勿論その段階を楽しんだ後に悟りに向かう人たちも出てくるとは思います。)
 実際には全てが真我の現れです。この奇跡の創造を節度を持って楽しむことも必要です。愛と許しをこの地球で学ぶ必要がありますが、そのような学びは黙っていても必ず、嫌な人がやって来たり、理不尽な出来事が起こったりして、その学びの機会がやってきます。以前も書かせていただきましたが、日本は東洋と西洋のバランス、物質と精神のバランスを取る役目があります。今現在における自分の学びの段階を冷静に判断し、バランスよく霊性修行を進めていただきたいと思います。

 そのためには、伝統的な霊性修行に縛られず、新人類といわれている人たちの生き方を参考にして進めていくこともありだと思いますし、そうしたアセンションに導くための魂たちも、たくさん地球にやってきています。本人が意識している場合とそうでない場合がありますが、愛に関して言えば、多くの人たちが意識的にもしくは発するオーラや雰囲気に魅了され、スピリチュアルという分野に興味がなくても、愛や許し、安らぎと平安を学んでいくと思います。


 『ぼくは、本当は、ほかの子どもたちが来るまで、待たなくちゃいけなかったのに、待ちきれなくて、生まれたんだよ。
  だから、ぼくは、未来から来た。』『自分をえらんで生まれてきたよ』(いんやく りお)