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有酸素運動

 ある聖者は「ヴェーダの研究をするよりもフットボールで身体を鍛えるほうが有益だ」と言っています。また他の聖者は「仏陀のようなこの上なく美しい存在を感応するには、汚れた肉体を通しては不可能である」と言っています。

 つまり肉体のケアが大切であるということですが、スピリチュアルを学んでいる人たちの中には、この重要性をなおざりにしてしまう人たちがいます。インターネットや読書などには多くの時間を割きますが、肉体のケアには30分の時間をとることが出来ない、という方がいらっしゃると思います。例外もありますが、どんなに知識が増えたところで、器である肉体やオーラが穢れていては、多くの人たちにとっては霊性修行はうまく進まないでしょう。

 肉体のケアは、主に食事療法と適度な運動になりますが、ここでは運動について述べたいと思います。運動は散歩、ヨガ、武道やダンスなど自分にあったもので良いと思いますが、とくに有酸素運動が必要で、今スポーツ選手の中ではやっている体幹トレーニングはある種のヨガに近いですので、肉体のケアに大いに役立つと思います。とくに、現在のような、うつ病やイライラするような症状が出やすいときには、有酸素運動は、気分転換を含めデトックス効果があり、とても有効です。


 実際に皆さんも経験したことがあると思いますが、スピリチュアルの学びをしている人よりも、自転車やマラソンなど、アウトドアを楽しんでいる人のほうが生き生きとして若々しく、人生を楽しんでいる印象を受けるときがあります。私も自転車に乗り続けていたことがありますが、ランニングハイのように途中から楽しさと心地よさが溢れてきますし、自転車をこいでいるときは無心になることもあり、ある意味瞑想しているとも言えます。真我実現ということではなく、アセンションという地球の波動上昇のプロセスでは、あくまでも肉体レベルですが、このような形でアセンションの波にうまく乗っている人たちもいるということです。

 しかし、食事に気をつけ、運動をしている人が愛に満ちているということではないですので、スピリチュアルな学びを進めている方は、意識の目覚めと肉体のケアをバランスよく進めていく必要があると思います。

 ヨガナンダは「人間は自然の進化にまかせるときは、適当な食物と日光をとり、健全な思想を持って生活しても、解脱を完成するのに百万年かかるといわれている。」と聖典の言葉を伝えています。それをクリヤ・ヨガをすることによって圧倒的に短縮できると説きます。

 実際には今の地球の波動からみたら、既に圧倒的に短縮されているのですが、かつては瞑想やヨガ、聖者との交流などを通じて、潜在意識を徐々に浄化していたものが、今は地球で生きているだけで、どんどん浄化されています。これはとてもありがたいことなのですが、浄化の苦しみが生まれますので、人間的には楽しいことではありません。特にハートや頭からの解放のエネルギーが進んでいるときは、プチうつ病のような症状が出る場合があります。その場合は、瞑想をすることが難しくなり、ますます体を動かすことが面倒くさくなるかもしれませんが、体を動かすことで細胞が活性化してきますし、若々しい力が蘇ってきます。

 究極的には、マインドが肉体を生み出していますので、マインドをクリアにすれば良いのですが、インドの教えにもヨガ・呼吸法・瞑想という霊性修行のプロセスがあるように、肉体のケアがとても大切になってきます。奉仕や瞑想も最終的には真我探求へ向かうためのものに過ぎないから、する必要がないと言っていた聖者マハルシですら、プラダクシナ(妊娠9ヶ月目の王妃のようにゆっくりと歩くこと)を勧めていました。

 我々の肉体はとても素晴らしく、神秘に満ちています。適度な運動をすることによって、地球の急激な波動の変化に合わせることを助けるでしょう。