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闇の克服

 私の周囲では、11月に入ってから激しい浄化に見舞われている方が多くなりました。また肉体的な表現で言いますと神の光がしっかりと柱となって通ってきている方々も増えてきた感じがします。こういうことを書くと、二極化が進んでいると捕らえる方がいらっしゃると思いますが、実際には内からと外からと神のパワーが増大してきているだけです。そのためそれぞれの人がそれぞれの状況に応じて、様々な現象が早いスピードで起こっているのであって、ある意味二極化という概念は我々が個人的な尺度で感じているのです。

 スピリチュアルな学びをしている人たちが気をつけなければいけない意識があります。それは自分たちは目覚め、アセンションする側にいるというような、二極化の立場で自分が順調な側にいるという意識です。実はこの意識は自我を助長しているだけですので、特に悟りを目指すという意味でスピリチュアルを学んでいる人たちにとっては、全ては一つであると言うことを学ぶ必要がありますので、害以外の何ものでもありません。

 この世の中で善行を積んだ人が亡くなったとき、自分は世の中に善いことをしたから天国にいけるはずだと思い込んでいたら、天国の門番に追い返され、その横にいた悪人が天国に迎え入れられるという例え話があります。それは天国に入るのは当たり前だと傲慢な気持ちで立っていた者と、自分のしてきたことを反省し、天国に入れるはずがないと謙虚な気持ちで立っていた者との違いです。それほどまでに、慢心は我々を狂わせてしまいます。

 また目覚めのプロセスは人それぞれです。地球の波動に歩調を合わせて進む人たち、ある種の波動になった時に一瞬で目覚めが起こる人たちがいます。まずは今いる場所、状況で愛の表現は惜しみなくできますので、自分の愛の学びを等閑にせず進んで頂けたらと思います。


 本題に入りますが、光と闇という概念は意識の持ちようでガラッと変わります。多くの人たちは天使と悪魔、神と邪神のような概念を持っていると思いますが、これらは実際にはマインド=心=想念の中でのことに過ぎません。二極を越えた真我という立場から言えば、それぞれが真我から立ち現れた無限の創造の一部で、それを我々がマインドで分類しているだけです。実際には神としての私がこの宇宙を創造していますが、その創造の内の愛に基づくと思っているものを天使と呼び、愛から遠ざかると思っているものを悪魔と呼んでいるに過ぎません。これは「愛と憎しみ」・「安らぎと不安」と同じように、同じものの状態の違いです。もっと分かり易く言えば、水を熱したら熱湯になり、冷やしたら氷になりますが、元は水であることに変わりがありません。ですから悪魔でも天使でもない中間的な存在もいます。大天使ラファエルはヒーリングの天使と言われていますので、人によっては大天使ラファエルをお迎えしてヒーリングを行っていますが、神としての私が人を癒すときの言葉や行為のエネルギー、神道的に言えば働きを大天使ラファエルと呼んでいるのです。ですので、このことを理解できれば、氷と熱湯を混ぜ合わせても、氷や熱湯になることはないように、天使と悪魔の戦いには終わりがないし、光と闇の戦いはマインドの中にだけあったということが分かります。

 また、違った喩えを使えば、この宇宙を私=神の体だとすると、悪魔は病気のようなものです。病気のたびにそれを切り捨てていったならば、肉体を維持することができなくなります。しかし一般的には肉体と心を自分と思っているため、自分以外のものとして見ていきます。その為様々な思いが生まれます。大好きな食べ物が目の前にあったら、幸せを感じて食べると思いますが、食べ終わってしまったら、つまり自分の体の一部になってしまったら、食べ物の行く末のことはすっかり忘れてしまいます。その逆にウンチをしたとき、自分の体から出た瞬間に汚いものとして扱います。

 ですからある聖者が言うように、「私の中に宇宙がある」という意識に立てれば、全てを自分の一部として扱うことができます。そしてそれを、色即是空・空即是色というように、夢のように儚いものとして、もしくは神の無限の創造として楽しんでいきます。

 私はこのことを分かり始めたときに、闇を克服する為に、一人で真っ暗な洞窟に入りました。これはドイツの詩人ゲーテが暗闇を克服するために、恐怖がなくなるまで暗闇の中にずっといて克服したと知っていたからです。洞窟に入ると当然のように蝙蝠が噛み付いて来ないだろうか、悪い存在が襲って来ないだろうかのような不安と恐れが出始めます。しかし、それはマインドの問題だから、不安と恐れがなくなるまで絶対に洞窟から出ないと決意し、開放していきました。そして、不安と恐れが出なくなったときに、突如として洞窟の持っている、もしくは聖なる闇のもつ精妙なエネルギーを全身で感動と共に感じることができました。縄文人たちが洞窟に住んでいたり、聖人が洞窟で悟った意味を垣間見ることができました。我々の不安と恐れが、どれほどこれらの精妙なエネルギーを遮断しているのかも分かりました。聖者アンマは洞窟には霊性修行に相応しいある種のエネルギーがあると言っています。

 今でもアマゾンなどの部族の中には、大人になる儀式としてアマゾンのジャングルの中で一人で一晩過ごすと言うものがありますが、そういった意味においてこれは素晴らしい儀式だと思います。

 イエスキリストは悪魔祓いのスペシャリストのように思われていますが。彼は言っています。

『悪魔と戦ってはならない』