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神(女神)になる

 『神(女神)になる』という言葉をスピリチュアルな世界では使います。神道では元々人間は神様として扱います。そして、神以外の部分を削ぎ落としていくことを禊と言います。そのような理由から、神道では禊に始まって禊に終わると言われています。

 仏教でも全てに仏性が備わっているとしています。言わんとしていることは、同じだと思います。ただ、時として仏の種が全ての人にあるという表現を使います。だからしっかりとその種を育てる必要があると。しかし、種としてあると言った場合、育てることもできるし、枯らすこともできると言うことになります。このような表現で使った場合は、神道的な考えと明らかに違います(勿論人々を教え導く為に、我々に理解しやすい表現・喩えとして使っている場合もあります)。
 天照太神が我々にお示しになった一切成就・清浄宣詞では、何をしても決して穢れることはないと、天地の神と同根であり、万物の霊と同体であると教えています。つまり、種が枯れることなどあり得ないのです。

 そこで、もし『神(女神)になる』という言葉を、今は単なる普通の人であって神ではないから、成長して神になると考えているのであれば、真実を見失います。真実は、『貴方が神(女神)でなかった時は、生まれてこの方ひと時もない』ということです。ですから悟りを得た人たちは、『貴方は真我そのものだ』とか『貴方は既にブッタだ』というのです。だからそれに気づきなさいと教えます。目覚めなさいと教えます。

 大切なことは、神(女神)として、今いる場所で表現をするということです。あたかも神(女神)のように振舞うということです。もし貴方が神(女神)だとしたら、今私はこの人に何をするだろう?と考えて、心を込めて行えば良いのです。今という瞬間に、しかも今いる場所に、我々の学びに必要なものは全て揃っています。

 時々、「私は何をするのが向いているのでしょうか?」と聞かれます。私は必ず、「したいことをして下さい。何をしても良いのです。自由に創造して良いのです。愛情を込めて行う全てに、貴方の神(女神)としての光が宿ります。」と答えます。

 自分の美しさ、素晴らしさを信じてください。セッション等をしてその人の魂の光が輝きだす時、私は必ずこう思います。
『この人はこれほど素晴らしい神(女神)なんだ。』
『なんて美しい光が宿っているのだろう』
『人とは、かくも美しいものなのか』