電話でのご予約・お問い合わせは

TEL.096-368-9808

自己責任

 私たちはこの地球で色々なことを体験します。そのお蔭で楽しいこと、つまらないこと、癒されること、辛いこと、頭に来ること等々、様々な感情を体験することができます。スピリチュアル的な表現を使えば、低い波動から高い波動まで、又は光と闇を地球という舞台で体験できるわけです。その為に素晴らしい成長を遂げることが可能だと言われています。

 スピリチュアルな学びをしている人たちは、『全ては偶然ではない』ことを教わります。しかし、自分にとって好ましくない出来事や人に出会った時、偶然ではないという思いは何処かに消えてしまい、自分以外の所為にしてしまいがちです。我々はどうしてもまだ、感情の渦に巻き込まれ、自我(エゴ)が自分を正当化しようとするからです。

 我々が成長する為に大切なことは、全ての出来事は自分が引き寄せているとしっかりと理解することです。表現を変えれば、自分でドラマを演出し出演しているとも言えますし、自分が全て創造したとも言えます。ですから、たとえ辛い出来事が起こったとしても、『何故、こんなことが私に起こるのか?』とか『あいつの所為で、私はこんな目に合った』、『なんで私ばかり・・・』と自分以外の所為にせずに自己責任を持つことが必要です。自己責任という言葉を使うと重く感じるかもしれませんので、『全ての出来事は自分が引き寄せていると、自分に必要だから起こっていると認めること』と考えた方が良いかもしれません。自分が成長する為に自分で課題を設け、それを乗り越えていくのです。


 ここで、私の体験をお伝えしたいと思います。

 ゴールデンウィーク中に、私はスピード違反で警察に捕まりました。私もまだ皆様と同じように愛を学んでいる過程ですので、『楽しく遊ぼうと思っているこんな日に、普通取り締まりをするかね?』のような否定的な感情が沸き起こってきます。しかし宇宙の法も勉強していますので、『おっかしいな〜、こんなナイスガイが警察に捕まるなんて。ん〜これは何か意味があるに違いない』とか『何故私はこのような状況を創造したのだろう?』『警察官の人たちも神の使いだから、私に何を教えようとしているのだろうか?』という思いも起こってきます。そこで私は『少しスピードを出し過ぎる傾向があるから、安全運転をしろってことか』のように考えました。しかしこのことは後から分かるのですが、我々には良くあるように、自分に都合の良いように、満足するような尤もらしいことをエゴが思いついただけでした。

 数日後、再び警察官(実は私の目には警察に見えただけで、実際は警備員)が赤い棒を私の走っている車の前で振り始めました。実際にはスピードを出していませんでしたが、『また捕まった』と思った瞬間、私のハートの周りからネガティブなエネルギーが出てくるのが分かりました。その時に全てを理解しました。この一連の出来事は、自分では気づくことができなかったネガティブなエネルギーの浄化のプロセスだったと。それが分かった時、『あの警察官たちは、よくぞ私を捕まえてくれた』と感謝することができました。すると不思議なことに、数日後、罰金のお金も信じられない形で私の懐に戻ってきました。


 しかしここで注意して頂きたいのは、怒りなどのネガティブな感情が起こっても、それを無理に押さえないことです。浄化のプロセスと知って、『今私から怒りの感情が出ている、浄化されている』と第三者のように認識して感情の渦に巻き込まれないことです。時として押さえきれないような感情を体験すると思いますが、その時はタオルを思いっきり噛んだり、大声を出したり(バカヤローのようなネガティブなエネルギーを生み出す言葉ではなく、奇声や意味のない言葉が良いです。)、重い石を地面に叩きつけたり、泣いたりなどして、しっかりと発散しましょう。ネガティブなエネルギーの浄化の為に起こっているのですから。
 私はネガティブな感情が顔を出したら、その感情を浄化のプロセスと認めて体験し、『これは私が創造したことである』と考えるようにしています。もし納得できない状況(エゴが納得していないだけで、魂は知っているのですが)が起こった時には、『何故私はこの状況を創造したのか?』と問い掛けます。必要ならば、答えを知る出来事も創造されるからです。勿論この問い掛けに、エゴが都合の良いことを語りかけてきますが、慣れてくると『お前はエゴだろ』と指摘できるようになってきます。

 自分以外の所為にせず、全ての現実を自分(エゴではなく、神としての私)が創造したことを受け入れた時、成長のプロセスが加速します。創造者としての自覚をしっかりと持って、感情とエゴの荒波を自分なりのやり方で上手く乗り越えて頂きたいと思います。『難しい〜』とか『私には無理』などと思わずに、小さな一歩で良いですから、まずは一歩を踏み出してみて下さい。