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田舎

 猛暑の夏、どんなに疲れていても、夕暮れ近くに、緑輝く田んぼの稲が風に揺れる川沿いの道を、ヒグラシの鳴き声を聞きながら車を走らせていると、とても穏やかで幸せな気分になります。

 今年はちょうど夏至の頃から、約一ヶ月に渡って大雨が降り続けました。以前にも書きましたが、地球が波動をあげるとき、どうしても地震や水の祓いが必要になります。私は神社で『水は顕なるところを清める』と教わりました。顕なるところとは、目に見える世界のことです。太陽にも当然清めのエネルギーがあります。乾燥機で乾燥させたお布団や洗濯物と、天日に干したお布団や洗濯物では、寝た時や着た時の気持ち良さが全く違うのはその為です。しかし布団(シーツやカバー)や衣類自体を綺麗にするには、水洗いが必要ですね。『ノアの箱舟』に代表される洪水の神話が示すように、地上をお清めするには太陽だけでは不足で、どうしても役割上、水と動きを促す風が必要です。

 テレビの大雨のニュースを見て、少なからずの人たちが心配のメールや電話をくれました。しかしテレビでは、一つ大事なことが伝わっていません。それは何かと言ったら、雷です。熊本以外のことは分かりませんので、あくまでも熊本付近についてですが、一晩中雷が鳴り続けた日が何日かありました。数多くの雷が落ちました。ノストラダムスの大予言と重なったりでもしたら世紀末の様相を呈しても不思議ではないくらいでしたが、不思議なくらい不安な気持ちにさせないものでした。雷にはエネルギーを変化させる働きがあります。私はこの雷の嵐の後の変化を楽しみにしていました。

 そして田舎に行って見ると、大きな変化を感じました。田舎には良く言えば、素朴で純粋なエネルギーがあり、かつての良き時代のエネルギーを保持している場合があります。しかしあえて悪く捉えるならば、閉鎖的で停滞したエネルギーを感じる場合があります。(それとは反対に都会は、ダイナミックで多様多彩なエネルギーがあると言えるでしょう。)その閉鎖的な壁というかベールがないのです。晴れやかで開放的なエネルギーに変わっています。田舎の良きエネルギーはしっかりと保持したまま開放されています。山や草木の緑の輝きで、その土地のエネルギーや輝きが分かる人もいると思いますが、非常に今の田舎は輝いています。このようなエネルギーはそれ以前には、南阿蘇・北外輪山・霧島・西都・山鹿の東側くらいにしか感じませんでした。

 当然聖地と言われているところにも変化が現れています。九州の代表的な聖地の一つに熊本県の幣立神宮があります。しかし幣立に訪れた人たちに感想を聞くと「凄く良かった。特にあの杉の木は・・・」とか「本殿よりも下の御神水の方が良かった」と言うように聖地のパワーではなく杉の木や御神水へと意識が向かう人もいれば、「ん〜、思ったほどではなかった」と言う人もいます。勿論、感動する人もいます。私が今まで幣立神宮自体を九州のパワースポットに載せていないのは、幣立の神は必要な時だけ動いているように感じていたからです。つまり常時パワースポットではなかったからです。しかし今は違います。胸を張ってパワースポットに推薦できますね。これが一時的なのかどうかは分かりませんが、現時点では素晴らしいものがあります。五色人祭に全国からやってくる人たちが、この光を住んでいる地域に運んでくれることと思います。

 だからと言って、『やった〜、万歳、万歳』と喜んでばかりもいられません。土地や聖地のエネルギーにこれほどの変化があるならば、人にもこの変化がやってきます。体の不調和、対象のない怒りや悲しみ(これは過去のものですから、浄化されていると思ってフォーカスしないことが大切です)、今まで誤魔化してきた人間関係や自分の思い等、様々なものが問題となって押し寄せてくる場合があります。全ては愛に至る道なのですが、多くの人たちにはそれが分かりませんから、辛いことが起こったときには助けが必要です。これはスピリチュアルなことに目覚めた人たちが、癒して、励まして、導いてあげるしかありません。例えば今までスピリチュアルなことを表に出さず隠してきた人たちも、そのベールを脱ぐ決意が必要かもしれません。ベールを脱ぐことは貴方の本来の輝きを放つことです。そして人を一人救うことは宇宙を救うことと同じです。当然我々は助け合って生きているのですが、自由意志を与えられた地上に降りた神である人間だけは、最終的には自分の力でベールを取らなくてはなりません。この世に失敗なんかありません。あるのは失敗に対する不安と失敗という思いだけです。全ては成長の為・愛に至るプロセスです。勇気を持って歩んで頂きたいと思います。