ここ最近、別の仕事でいろいろな会社を回っていますが、そこで感じる事はエネルギーの停滞です。気が重く沈んでいる会社が少なからずあります。そういった会社に働く人たちは、やはりそのエネルギーの影響を受けますので、働く気力がなかったり、新しいアイデアが浮かばなかったりするでしょう。そして知らず知らずのうちに、妥協することが当たり前になってきたり、新しいことを始めようとすると、面倒くさいと思うかもしれません。

　人には自由意志があり、その自由意志を尊重することが大切ですが、もしその様な状況を打破したいと思った時、何が効果的かと言えば、実は掃除です。社長自ら率先して掃除をすることで、新たな風を呼び込むことができます。掃除をすることで、ゴミやほこりだけではなく、悪いエネルギーを外に出す効果があります。動物は体に悪いものを吐き出しますが、そのように悪いエネルギーを掃き出すのです。

　余談ですが、トイレ掃除をすると綺麗になると言われています。常識で考えたら、そう言って汚い仕事をさせていたと思うかもしれません。しかしかつては人の家でトイレをする子供は親不孝者と言われたように、糞、尿は肥やしとして貴重な財産でした。そして糞尿には強力な浄化の作用が働きます。神様とは高次元の働きです。ですからトイレには浄化の神様が働きます。それがトイレを掃除するものは綺麗になると言われる本意だと思うと、神社の先輩に教わりました。今は水洗になり状況が変わったかもしれませんが、それでもやはり、お店に行って綺麗なトイレに入るのと、汚いトイレに入るとでは気分が違います。

　また日本は古来から、全てのものが生命であり、その生命を大切にすることを説きます。壁や机、紙など全てが生命です。だから大切にされているものは輝いています。その逆で人の住まなくなった家は傷みが早くなります。ですから会社を掃除することによって、会社内のものも輝き始めるのです。それは当然家も同じです。掃除をすることで、新たな風を呼び寄せてください。建物と建物内の物が輝き出し、人の心も気分も変化してくるでしょう。

　また最近、ゴミを意味も無く家に集めてゴミの家にしている人たちがいます。このことについて私なりの意見を述べたいと思います。我々はよく、平気でゴミを捨てたり、誰かが掃除するだろうと思って見て見ぬ振りをすることがあります。しかし私たちは集合意識で一つに繋がっています。誰かが片付けるだろうという思いが集合意識に蓄積されると、今度は誰か片付ける人が現実化しなくてはなりません。その誰かを犠牲者として演じているのがそういった人たちです。自分の周りにあるものは全て自分を映し出す鏡である、というのが世界中で言われている教えですから、自分が見て見ぬ振りをしていないだろうかチェックすることが大切です。そしてこのように、今までとは違った見方もあることを知ると、人を判断することは解決ではないことを知るでしょう。