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私が良く見るテレビに「ほんまでっかTV」がありますが、そこでは男女の違いを心理学、脳科学、実際の行動などから、分かりやすく説明してくれることが多々あります。男女では脳の構造が違いますし、一方がもう一方を理解するのはとても難しいと感じている人が多いと思います。
私のセッションでも、「やはりここに来る方は女性の方が多いですか?」という質問を時々されます。私のお客様も7、8割は女性になります。スピリチュアルな世界にもいろいろありますので、全てのジャンルということはないと思いますが、一般的には占いなども含め、女性の方が多いと思います。
パワースポットブームの時に、私はよくパワースポット巡りのガイドをしました。定員は4人でしたが、ほとんどは女性になります。ただ男性が1名入ることが稀にあります。その時の男女の違いはとても面白かったです。私がパワースポット巡りで心掛けているのは、どれほど長く変性意識でいることができるかです。一般的なツアーのようにルートと時間を守ることではなく、どれほどリラックスさせ、普段のオーラを緩ませ広がりを持たせることができるか、瞑想状態に近づけそれをキープさせることができるかです。
その為にはパワースポットのエネルギーが良いことは勿論ですが、どれほど満たされている思いを持たせることができるか、ということも大切になります。そのために美味しいものを食べますし、コストパフォーマンスの良い洒落た旅館に泊まってもらいます。不味いものを食べさせたり、小汚い旅館に泊めたら、特に女性のオーラは一瞬で縮んでしまう場合があります。例えば湯布院では湖の畔の洒落たオープンカフェでモーニングを食べます。たやすく想像がつくと思いますが、女性は一時間は全く動こうとはしません。そこでのんびりと食事とおしゃべりをし、「こんなカフェなら毎日来たい」「午前中はずっとここで良い」などと言って楽しんでいます。
今まで一番の幸福だった時を思い出して瞑想するという瞑想法があるように、これはとても大切な瞑想になります。それがパワースポットという空間であるなら効果倍増です。その時の女性は完全にリラックスして顔がゆるみとても良い表情をします。
一方男性はと言いますと、はじめは楽しむのですが、次第に時計を見出したり、「こんなにのんびりして、何時までここにいるのかな?」的な思いを持ち始めます。
これが女性が神に近いという所以の一つです。女性は今という瞬間に身をゆだね楽しみます。最近の若者は違う人も増えてきていると思いますが、多くの男性はハートで感じることよりもマインドを働かせ、今という瞬間に生きることをしません。神は到達する地点ではなく、今というすべての瞬間が神の表現ですし、マインドが働いていないときに神とより深く触れ合います。
そこで私は男性に耳打ちします。「女性を見習って今を楽しんでごらん。あなたは時計を気にして心がここにないし、おそらく頭でいろんなことを考えているでしょ。今いるここがパワースポットだから。ここで長い時間リラックスすることが大切なんですよ」
1日が終わり旅館に着くと、女性は「ちょうど良い時間に戻れましたね」みたいなことを言う場合があります。「いえ、違いますよ。みんながあんまりのんびりしているから、3カ所くらい飛ばして廻っただけです。まあ、それを感じさせないのがガイドの腕の見せ所ですが」なんて言って大笑いしていると、男性はしばらくして「飛ばした3カ所は何処ですか?」と質問してきます。女性は満足感いっぱいなのに、男性は頭では少し損した気分があるからだと思います。
パワースポット巡りが終わり、空港のカフェで時間をつぶしているときに、
「今回のツアーでどこが良かったですか?」と質問すると、
「湯布院の旅館は良かった」「昨日のカフェは最高だった」「阿蘇の蕎麦は美味しかった」と女性は言う場合が多いので「すいません、嘘でもいいからパワースポット一カ所くらい言ってください」と言って大笑いします。
家族やカップルで外出するときに、男性がリードすると、男性は計画通りに進めたという達成感に喜びを覚える方がいるので、その場合は女性は急かされているような、振り回されているような感じになるため、楽しめなくなってしまう場合があります。逆にショッピングでは男性はイライラして待つ場合が多いのですが。
日常生活においても霊性修行においても、男女の違いを上手く利用したり、理解したりすると違う視点に立てると思います。特に霊性修行では受け身という女性的なスタンスが必要ですので、マインドが活発な男性だけでなく、社会に出るために男性的なエネルギーを身につけた女性も、霊性修行を進めたいという場合は特にですが、今という瞬間に身をゆだね楽しむことが上手にできているか、見つめなおして見ることも良いかもしれません。ただし、悟るのは女性より男性の方が多いです。それは女性的に身をゆだねることができることだけでなく、突き抜けるような強い意志が必要になるからだとある聖者が言っていたと思います。