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自分と他人

 今年に入ってから、瞑想会で参加者と共に瞑想をしているとき、今までには達することができなかった波動領域に入ることが何回かありました。西洋的表現では、おそらくアセンションの波動とか、5次元の波動とかと言われているものだと思います。しかしそれはほんの数分だけの体験です。それはまるで神様がこの波動にどれほど耐えられるか試しているかのようです。しかしその短い間だけでも、その領域を体験できた人たちは、今までの瞑想とは明らかに違う体験をそれぞれしているようです。そして次の日には、あくまでもほんの一部の人ですが、車をぶつけられたり、怪我をして血を流したりしている人もいます。

 これらのことから、我々は既に5次元の領域を体験することができること、そしてその領域に留まるには、通常はまだまだ激しい浄化が必要であることが分かります。幸い瞑想会の参加者でそのような浄化が起こる人たちは、浄化のプロセスを理解して自分の学びとして受け入れることができるので助かっておりますが、逆に考えれば、そのような意識を持っていたので、体験できたと言えるかもしれません。それはこの宇宙は自分のマインドの投影であり、全てのドラマは夢のように自分が生み出していることを理解していることです。

 勿論悟っている人たちをはじめとして、個人レベルでは既にそのような段階を過ぎている人たちもいます。悟りを目指す人たちは、5次元とかアセンションというのも、マインド=頭の世界の分類の仕方に過ぎず、単なる通過点として進んで頂きたいと思いますが、やはり学びの過程においては、気にならないといったら嘘になる方もいらっしゃいますので、様々な情報に翻弄されないようにして、最大の関心事は内なる神であり、人類究極の質問は『私は誰か?』と聖者は伝えていますので、そのことを忘れずにバランスよく学びを進めて頂きたいと思います。

 また、このようなことを書きますと、私はアセンションの波動を感じていないとか、私の霊性修行は遅れているのでは?などと思う方がいらっしゃると思いますが、人と比較すること自体がアセンションの波動ではありませんので、マインド=自我のある意味時代遅れになりつつある考え方や動きに、まずは気づく練習をして、自分のペースで進んで頂けたらと思います。

 また、これから若い人たちの新しい生き方や考え方を知る機会がどんどん増えていくと思います。若い人たちの中には既に霊性修行がほとんど必要ない人がいますし、日常の中で共に生きることで我々に何かを伝えている場合も多々あります。例えば、世界大会で優勝するほどのある若いスポーツ選手は、競争意識が全くありませんし、自分の前の競技者の演技が素晴らしかったときに、感動して泣いてしまいました。これは自分と他人との境がなくなってきている証拠ですね。人の喜びと悲しみは自分の喜びと悲しみになります。そして輝くような笑顔で我々のハートを開いていきますので、愛さずにはいられず、ただただ応援したくなる方が多いと思います。ここで大切なことは、そのような人たちが現れてくることも自分の鏡、つまり自分の中にもそのような意識の芽生えがあることの証ですので、比較したり自分を未熟だと責めたりするのではなく、前向きに捉えて頂きたいと思います。

 霊性修行が進んできましても、ある時から人の苦しみを自分の苦しみとして感じていくようになります。ただ感情は切り離されているため、苦しみのエネルギーとして感じる、もしくは苦しみがそこにあることを認識しているといった感じになりますが、自分のものとしてある意味放っておけなくなります。ただ、もっとも効果的な救い方は、内なる神と一つとなることですので、何度も言うようですが、道はいくつもありますが目指すところは最終的には一つになりますね。

 自分と他人との違いをどう感じているのか、スピリチュアルな世界で言われているワンネスとはどういうことなのかをしっかりと理解し、既に実践している人たちを参考にして学びを進めて頂けたらと思います。