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我々は、大抵の場合優先順位を決めて行動しています。例えば車好きの人の中には、食費を削ってそのお金を車に当てる人がいますし、車は足に過ぎないとお考えの人たちは、車の為に食費を削ることはしません。
それではスピリチュアルの学びをしている人たちに関わる問題を見てみましょう。霊性修行においては、口に関する学びは大切です。口から出るものと入るものには気を付けた方が良いと言われています。口から出るものは言葉で、口に入るものは食事です。
ここでは食事を例にとってお話したいと思います。国や宗教等によって違いがありますが、一般的に控えた方が良いと言われている食べ物、飲み物があります。アルコール・タバコ・カフェイン・四足の動物のお肉(今は食べても良いと言う人たちもいます)・ファーストフード・白砂糖等々。
スピリチュアルな学びをしている過程で、霊性を上げる為・エゴを落とす為・体の浄化の為には、○○を食べることは控えた方が良いなどと言われると、少なからずの人たちが大好きな食べ物や飲み物を控えるのにストレスを感じる場合がありますし、どうしても止められない人の中には罪悪感を抱いてしまう場合すらあります。
始めに挙げた車と食事との間での優先順位の選択をする人たちは、そこに一切の罪悪感を抱くことはありません。ここが大きな違いです。しかし、スピリチュアルな学びをしている人は時として(ダイエットや健康管理をしている人たちにも当てはまるかもしれませんが)、そこに罪悪感を持ち込んでしまいます。『また、○○を食べてしまった。ヒーラーになる為には、止めないといけないのに。なんて私は意志が弱いのだろう。』の様に。また、『この食べ物を止められなければ、霊性は向上しない』等と思いつつ食べているのなら、マインドの力(プラシーボ効果)によって、本当に霊性は向上しないでしょう。
そのような思いを持って食事をするのであれば、むしろ心から大地の恵みに感謝をして、何でも美味しく頂いた方が遥かに体の為には良いわけです(但し、暴飲暴食は問題外ですが)。食事に気を付けることは霊性向上の助けになりますが、あくまでも助けであることを知っていただきたいと思います。食事にこだわり過ぎて頑固になってしまう場合すらありますから。
時として、自分の中での優先順位が変わった時、自然と変化が起こる場合があります。例えばヒーラーを志すものたちはヒーリングをしていると、宇宙の導管としてより大きなエネルギーを扱う必要性を痛感する場合があるかもしれません。その時に優先順位がガラッと変わる場合があります。今まで止められなかったものが、苦もなく止められる時があるかもしれません。それはプロのスポーツ選手が、より上を目指す為に、最も体に必要で為になる食事を選択することと同じですね。
また、こういった例もあります。体の波動が上がっていきエネルギーに敏感になってくると、今まで食べていたものが突如として受け付けなくなったり、体に違和感を覚えたりする場合があります。例を挙げれば、コーヒーを飲むと体が酸化するのが分るようになる場合があります(※個人差があり、この例の場合はその人がコーヒーに合わないということです)。美味しいと思って飲んでも、胃に到達した時は不快感を伴います。そうなるとコーヒーを口にする数が自然と減ってくるでしょう。また、お肉を美味しいと思って食べても、下痢になってしまう場合もあります。下痢は不必要なエネルギーのものを外に排出する役目がありますから。
勿論、直ぐに食事を変えることが出来る人もいます。しかしそうでない人もいます。直ぐに変えることが出来ない人たちは、罪悪感をはじめとするネガティブな思いを持たないように、自分に優しく、自分のペースで進めて頂きたいと思います。『○○を食べてはいけない。』という思いから『○○を少し控えよう。』という思いへ、控えた方が良い言われている食べ物を食べたい場合は、それを心から感謝をして頂きましょう。ある種の食べ物や飲み物にこだわらないで、多く水を飲んだり、バスソルト入りのお風呂に入ったりなどして、他のことから浄化のプロセスを進めていけば良いわけです。
ブッタは苦行は不必要であることを説きました。霊性修行において苦しみ・罪悪感等の否定的な思いを感じている場合は、見つめ直してみることが必要かもしれません。それは食事だけではありません。例えば、瞑想を1日1時間することを日課にするというのは、苦行になってしまう場合もあります。テレビゲームをしている子供たちは、『今日は3時間ゲームをするぞ』などとは考えませんね。ゲームがしたくてゲームをし、気が付いたら3時間経っていたというのが普通です。瞑想も寝る前にちょっとのつもりが、気が付いたら30分経っていたということは良くあることです。
優先順位は突如として変わる場合があります。それまで、自分を責めることなく、焦ることなく、自分に優しく、忍耐強くあってください。そして自分自身の変化を楽しめるように、自分に合ったやり方を見つけていって頂きたいと思います。