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節分

  2月3日は節分ですね。「鬼は外、福は内」と言って豆を撒きます。しかし日本の中には「鬼は内、福は内」と言う所があるのです。不思議ですね、全く逆の事を言うのですから。それではどちらが正しいのでしょうか?また『鬼』とは何の事なのでしょうか?

 ここで話を変えますが、旧暦で10月のことを『神無月』と言いますね。全ての神様が出雲に集まるため、神様がいなくなるからと言われています。ですから出雲では逆に『神有月』と言います。実はこの『無』という漢字が曲者なのです。本当は『な』という言葉は、今で言う『の』という意味です。その証拠に6月を水無月と言います。6月は梅雨で『水の月』だからです。ですから神無月とは『神の月』という意味です。なぜかと言うと、収穫の秋だからです。収穫祭ですね。神に感謝を奉げる月なのです。それがどういう訳か、『神がいなくなる月』と歪められて伝わってしまったのです。

 また、長野県には戸隠の近くに『鬼無里(きなさ)』という村があります。ここには一夜山(いちやさん)と言って、鬼が一夜にして築いたと言われている山があります。ですから鬼無里は鬼がいない里ではなく、『鬼の里』なのです。

 ここで話を戻しますが、それでは鬼とは一体何なのでしょうか?

 そのヒントは『なまはげの里』である秋田の男鹿半島にあります。なまはげ(鬼)は家々を回って、悪事を戒め、災いを祓い、祝福を与えて帰って行きます。

 面白いですね。鬼に対する扱いが全く逆ですから。でも本当は面白いなんて言ってられないのです。我々を神の恩恵から引き離そうとする、ある種の封印みたいなものですから。でも今は、真摯な態度で臨む神事の局面から、楽しむお祭りの要素が強くなってきたので、結果的にバランスが取れていますかね。

 余談ですが、一夜山は非常に波動の高い素晴らしい山です。