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音楽の父である、ヨハン・セバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach 1685〜1750)に関するエピソードをお伝えいたします。
バッハは1717年、フランスのチェンバロの名手マルシャンと、ドレスデン宮廷でオルガン(チェンバロ?)の腕比べをする事になりました。実は彼は気が進みませんでした。しかし周りの人たちによって、そうせざる負えない状況になったのです。その腕比べの前日、バッハはオルガン(チェンバロ?)を弾いていました。それを聴いていたマルシャンは、その腕前に恐れをなして逃げ出してしまいます。そして次の日、それを知った周りの人たちは、あたかも自分が勝ったかのごとく、浮かれていました。
するとバッハは、
「あなたたちは、彼がどれほど美しい曲を作るか知らないのです。」
と言って、彼の曲を弾き始めるのです。
私は人と比較してしまう自分を見つけた時、このバッハの話を思い浮かべます。そして相手の素敵なところを見つけるように努めます。
確かに、競争意識があったゆえに今の文明はあると思いますが、今やその競争に勝つためにしてきた数々の不正は暴き出され、競争に疲れた魂や肉体は癒しを求めています。
私は、純粋な好奇心、世の中の為になりたいという奉仕の思いは、より良い文明を築いて行けると思います。
『私は一生懸命勉強した。だから私くらい一生懸命勉強すれば、誰でも私くらいにはなれるだろう。』(バッハ)