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愛を選択する

 今の時代は情報が瞬時に世界を駆け巡ります。そしてその情報を、我々の学びの段階に応じて受け取っていきます。

 ここで、先日行われた『1017ミッション』について言及したいと思います。何故ならこれからアセンションに向け、インターネット、メール等を通じて世界規模で祈りを捧げる日が何度も訪れるであろうからです。そこで初めて『1017ミッション』を知る方々もいらっしゃるでしょうから、とても簡単に説明いたしますと、10月17日に宇宙から願いが瞬時に叶う特別なエネルギーが注がれる為、ポジティブであれということ。100万人の協力が必要だということでした。

 しかしこの情報を受け取った人たちの中には、情報源が定かでない為、疑心を持つ者も少なからずいました。また自分が信用できる人たちに意見を求める人たちも多かったと思います。
 ここでも一つ大切な学びが存在しているように思います。アセンションとは自分が神になる時代ですから、人に判断を委ねてそれを鵜呑みにすることは成長の為に役立っているとは言えません。勿論我々は助け合って生きているのですから、友人と話し合ったり、信用する人から意見を聞いたり、情報を収集したりすることは大切なことですが、最終的には自分で考え、判断し、責任を持つことが必要です。
 ブッタですら、『私の言葉を良く吟味し、しかる後に受け入れなさい。単に私への敬意だけで、私の言葉を受け入れてはならない。』と弟子たちに語っています。失敗したくないという恐れや、自分の選択に対する責任から逃れたいという思いを先ず乗り越えて頂きたいと思います。間違えたと思ったら、それを素直に認めて選択し直せば良いのです。むしろ最短距離で進んでいくよりも、この寄り道が多くの人たちを癒したり導いていく時に役に立つことを知ってください。

 ここで、例えばこの情報源を心から信じて、愛の心で世界の平和を祈った人たちが100万人のうち1万人いたとします。神々はこの一万人の純粋な愛の祈りを最大限に利用します。たとえその情報源が狼少年の嘘から始まっても、結果的に愛に満ちた祈りが行われるのならば、神々は最大限に利用します。

 光と闇という二極の立場から見た場合、光が集まるところには同じだけの闇が集まります。ですから問題は実は我々の内にあります。情報源が定かではないからと疑いを抱かせ、愛の光を輝かせないようにしたり、何もさせないようにさせるのも闇の働きです。実際には、愛・光・神・真我だけが真実ですから、闇の働きと考えるのではなく、本来の愛の輝きを思い出す為の課題・ステップと捉えた方が良いかもしれません。

 漫画の『ドラゴンボール』の最後に、このことに似た場面があります。主人公の孫悟空が地球を魔神ブウから守る為、神様を通じて地球の皆の心に協力を呼びかけます。しかしその言葉を聞いた人たちは、その言葉が誰のものか分からずに協力しません。すると痺れを切らしたミスターサタンという、人々に自分を救世主と信じ込ませていた人物が人類に命令します。すると人類は協力し、地球は救われます。結果的にミスターサタン(この名前も考えようによっては意味深ですが)はある意味本当の救世主になります。

 また疑心暗鬼のまま祈りに参加するならば、疑いのエネルギーを放出してしまいます。厳密に言えば、そういうエネルギーが出ることを察知して、そのエネルギーを害のないように調節しているライトワーカーや高次元の存在もいますので、自分を責めたりする必要はなく、このこともまた学びのステップとして捉えてください。誰でもそういう時期はありますから。

 是非知っておいて頂きたいのは、愛の心に満ち溢れて、その土台が揺るぎない時、闇は無力だということです。情報源の真偽は全く関係ないとは言いませんが、大切なのは我々の心のあり方です。100パーセント確かな情報源でも、愛を広げないように闇の力が働く場合があります。つまり自分の心のあり方で愛に繋がったり、不安のエネルギーに繋がったり、批判して足を引っ張ったりと様々な領域が存在します。ですから大切なのは、『貴方は何を選択するか?』です。

 また自分の信じている神様やハイア-セルフ、守護神に『私は愛の祈りを捧げます。地球とあらゆる生命の為にお役立てください』とお願いして、全てを神様に委ねてしまうというやり方もあります。情報源には自信が持てなくても、神様は疑いなく信じることができるでしょう。不安を抱くことなく、揺るぎない愛の立場で祈りに参加できるように自分を整えるやり方を身に付けて頂きたいと思います。

 そういった意味では、この『1017ミッション』は我々に大いなる学びを提供したと言えるでしょう。これからこのような世界規模の祈りが行われる時は、自信を持って愛を選択して頂けたらと思います。