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四魂(しこん)

  まず私達の本質は神様の分身とも言える御霊(みたま)=魂です。ですから物質しか信じていない人たちとは、残念ながらこのスタートで意見が分かれてしまいます。しかし唯物論者の方々も、おんぶをしていた赤ちゃんが眠ると急に重くなるといった経験はあるかと思います。ですから人間は肉体だけではなく、何か他にあると思った方が、現実世界においてもつじつまが合うのです。

 言霊的に解釈してみても、『肉体=体=か・ら・だ=空(から)だ』というように、御霊のない肉体は空っぽなのです。御霊があってこそ動くのです。

 そしてこの御霊には四つの働きがあります。その四つの働きを荒魂(あらみたま)・和魂(にぎみたま)・奇魂(くしみたま)・幸魂(さきみたま)と呼び、また伯家神道では、この四魂をまとめて一つの人格を形成するものを精神魂(くわしみたま)と呼びました。

 まず荒魂ですが、この『荒』という漢字に騙されてはいけません。荒々しい働きと思ってしまいますが、実は『新(あら)たな』の『あら』なのです。我々の肉体は腐らず、細胞が常に新しくなっているように蘇りの働きであります。またアイヌ語で『あら』とは綺麗とか美しいという意味です。ですから美しく蘇る働きです。ちなみに『荒川』という川がありますが、美しい川という意味です。

 和魂は文字通り『和』の働きです。伊勢神宮の本殿は天照大御神の和魂と言われています。そして本殿の裏には荒祭宮があって、荒魂が祀られています。この『和』の働き、これこそが日本人(大和民族)の持っている偉大な力なのです。

 奇魂は時間空間を越える働きです。祈りはこの奇魂です。

 幸魂は愛の働きです。

 我々全ての人間には、この四つの素晴らしい働きが備わっているのです。自分が思っている以上に、我々は神秘なのです。